イネイブラーダブルについて

-explanation "enablerdouble"-

イネイブラーダブル、共依存の二重がけとは?


これは、断薬、減薬方法を応用した、共依存抜けの手法のことです。

私/アノトキは共依存体験者で、徹底的に治療をしたので今は抜けているのですが、
自分の共依存抜けの過程を記録、検証しているうちに、
断薬、減薬方法との類似点を発見しました。

結果的にこうなっていたな、という事が後日判明したので、
いつの間にかこうなっていたと後々分かった、という表現が正しいかな。

共依存は自発的に
「よーし今から共依存になるぞー!」という風になるものではないので、
心配はないのかなとは思うのですが、念のためお伝えしておきますね。
危険なので絶対に真似はしないでください。
実体験ベースなので、エビデンスも特にありません。

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少し具体的にお話すると、断薬、減薬方法にはいくつかあって。
強い依存性の高い薬を処方されているときに
減薬をしようとすると、
体が慣れすぎていてどうも上手く抜けないな、という時があります。
人にもよるのですが、私の時はそういう状況に陥りました。
(実はヒョロっと処方されるデ○スなんて相当依存性が高かったり…)

そういったときは医師の判断で、
いつも飲んでいたけど抜きたい薬を
「依存性の高い薬A」としたときに、
「依存性の高い薬Aと似たような成分で依存性の低い薬B」を
新たに追加で処方してもらいます。
(もちろんこれは医師の判断によります)

そのとき一時的に薬の量は増えるのですが、
「似たような成分で依存性の低い薬B」に体が慣れて来た頃合いで、
少しずつ「依存性の高い薬A」を抜いて行きます。

そうすると、
「似たような成分で依存性の低い薬B」を飲んでいないときよりも
「依存性の高い薬A」を減薬しやすくなり、最終的に楽に断薬ができるのです。
「依存性の高い薬A」を完全に断薬したら、
次は「似たような成分で依存性の低い薬B」を少しずつ抜いて行き、
最終的に完全断薬完了!というわけです。

当然ながら、依存性の低い薬の方が、
依存性の高い薬よりも楽に抜きやすいので、
体にも負担がかからないメリットがあります。その分時間はかかりますが。

減薬や断薬は独自の判断で行わずに、
医師と相談の上でゆっくりと行ってくださいね。
離脱症状ってかなり危険なので。

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さて、ここからが本題です。
この断薬、減薬方法を共依存抜きに応用すると?

「強い共依存A」を抜くために「弱い共依存B」に一時的にかかり、
体が慣れてきた頃合いに「強い共依存A」を抜いて、
最後に「弱い共依存B」を抜いて、全ての共依存抜きが完了!

この一時的な共依存ダブル処方を
私は「イネイブラーダブル」と命名しました。
(漫画「スケルトンダブル」が好きなので合わせてみた)

正確には共依存は英語で「コーデペンデント-codependent-」。
「イネイブラー-enabler-」は
問題行動を尻拭いする(イネーブリング)行動を取ってしまう人のことを指します。
私は人間の行動に着目したいので「イネイブラー-enabler-」を採用しました。

共依存の力は相当に強いので、
私が共依存を完全に抜くには共依存の力が必要不可欠でした。
悪魔を倒すために悪魔と契約してデビルハンターになるように、
化け物退治には化け物の力が必要だった、という構造です。

まあ、旗から聞いたら実に荒唐無稽なお話でして。
それでも実体験ではあるので今回お話してみました。
エンタメとして軽く流して頂ければ幸いです。

エビデンス重視派の方は
共依存は良書があったのでそちらを読むと良いかもです。
U理論も非常に参考になりました。
共依存抜きとも類似点があったように記憶しています。

本も沢山あって、当時何を読んだか失念してしまいました。
今なら改訂版が出ていたり研究も進んでいるかと思うので、
更に良い本があるのではないかな?

ここはサイコパスや共依存エンタメを
ガチめに書きたい&描きたいという趣旨の場所なので、
当事者で本格的に共依存抜けがしたいと言う方は
専門家に相談することをオススメします。



私からは以上です。
お読みいただきありがとうございました。



/アノトキオオジ 20240529
二分間憎悪(危険なスーツ男子BLサークル)